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メラニンと紫の関係


美容室でハイトーンにすると、必ずと言っていいほど紫シャンプーを勧められませんか?

紫のカラーをしたわけでは無いのに、何故紫シャンプーが必要になるのでしょうか?


それは髪の毛が本来持っている色素『メラニン』が関係しています。



本来髪の毛の色はメラニン色素の種類と量で決まります。

そしてそのメラニン色素から

黒色色素のユーメラニン

黄色色素のフェオメラニン

と二つに分かれます。



日本人の黒髪はユーメラニンが大半を占め、フェオメラニンは全体の5%前後言われています。

反対に、外国人のようなブロンドヘアはフェオメラニンが多くユーメラニンが少ないです。

また、双方をほとんど含まないのが白髪です。


では、髪をブリーチをして色を抜いても何故白くはならないのでしょうか。



ブリーチをするとまず黒色色素であるユーメラニンが破壊され、赤〜オレンジの色味が強い褐色になります。

さらにブリーチを進めると黄色色素のユーメラニンが残ります。


そこからさらにブリーチを進めると白に近い黄色になりますが、ブリーチのみでホワイトヘアにすることは難しいです。


毛髪を有彩色である黄色から無彩色である白色にするには、白色を入れるのではなく、補色である紫を入れることにより黄色を隠してホワイトヘアを作ります。




しかしブリーチからオンカラーをしても、時間と共にカラーは抜けていきます。

すると、紫で隠していたフェオメラニンの持つ黄色が浮き彫りになってしまいます。



そこで必要になるものが紫シャンプーです。



紫シャンプーとは、紫の色素が配合されたシャンプーのことです。


市販のシャンプーよりも洗浄効果が低い為、退色防止効果もあります。

しかし紫シャンプーを使用する最大のメリットは退色し浮き彫りになる黄ばみを抑えてくれることです。


日常的に紫シャンプーを使用することで黄色を中和させることが可能になり、綺麗な髪色を持続させることができます。



では、そもそもが真っ白な白髪は黄ばむことは無いのでしょうか。


そもそも白髪とは、メラニンを生成するメラノサイトの働きが低下することでメラニン色素が作られなくなったり、細胞分裂をすることで毛髪を作り出す毛母細胞に色素が受け渡されなくなるからです。


真っ白な白髪が生えてくる人もいれば、もともとが黄ばんだフェオメラニンを多く含む白髪が生えてくる人もいます。

しかしながら、真っ白な白髪が生えてくる人でも後天的に黄ばむ場合があります。


主な原因はアルカリ成分にあります。日常的に使用するシャンプーやカラー剤、パーマ剤はアルカリ性です。流しきれず毛髪に残ったアルカリ剤が紫外線やドライヤーなどの熱に触れることにより化学反応が起きてしまうのです。


白髪の黄ばみを防止するにはパーマの後に中和剤を用いてアルカリを除去したり、上記でも述べたように紫のカラー、紫シャンプーを使用することが有効です。





メラニンの種類や補色の関係を理解し綺麗なカラーを長くお楽しみください!




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