サッカー選手のベッカムから流行したソフトモヒカンの『ベッカムヘア』や、EXILEのATSUSHIから流行した丸刈りのサイドやトップにバリカンでデザインを施す『バリアート』など、トレンドを生む人物やスタイルも様々です。
その中でも隅に置いておけない存在、それは音楽です。
音楽とファッション、音楽とヘアスタイル、音楽と思考、音楽は人々にいつの時代も影響を与えてきました。
今回はロックバンドとヘアスタイルの歴史について掘り下げたいと思います。
◎1950年代 エリヴィス・プレスリー リーゼント
音楽の歴史を辿るにはかかせないエルヴィス・プレスリーはロック界の金字塔であり『キング・オブ・ロックンロール』と称されています。プレスリーによってロックンロールが多くの人々に浸透しました。肌の色が異なれば聴く音楽も異なる当時のアメリカでは、ブルースにカントリーを織り交ぜた初期のプレスリーの音楽は、斬新で画期的でした。
そして音楽だけでなくプレスリーが世界と後世に広めたものはロカビリーファッションです。そのヘアスタイルとしてリーゼントが大流行しました。リーゼントといえば、つっぱりや昭和のヤンキーをイメージしがちですが、その昔、人々はリーゼントとはだけたシャツを身にまといダンスフロアをツイストで楽しみました。プレスリーの流行させたリーゼントはポマードやワックスを用い両サイドから後ろ髪を流し、後頭部の後ろでサイドの髪を合流させます。そしてできたリーゼントに前髪を高くしたポンパドールを織り交ぜました。
◎1960年代 ビートルズ マッシュルームカット
世界で最も有名と言えるビートルズは今でも根強い人気を誇るイギリスのロックバンドです。ファッション性の変化はあれど、ビートルズといえばモッズスーツにマッシュルームカット、短いギターのストラップをイメージします。ロックにサイケデリックやインド音楽、ポップスヤブルースなど様々な音楽を融合、探求し多様な音楽を生み出しました。
今でも絶えず人気なマッシュルームカットはビートルズのヘアスタイルから来ています。
簡単にいえばキノコのようなシルエットで前髪は眉上、サイドは耳上で切りそろえ、ストレートに下ろします。ふわっと内側に収まるシルエットは語源のマッシュルームそのものです。
◎1970年代前半 デヴィットボウイ マレットヘア
世界に名の知れたデヴィットボーイこと、デヴィット・ロバート・ジョーンズはミュージシャンであり、ソロシンガーであり、俳優でもあります。
彼の名は有名ではあるものの彼の作品を答えられる人はあまりいないでしょう。彼自身、時代とともに変化し多様な音楽を世に残しました。彼の人生そのものがアーティスティックであり、彼の友人であるトニー・ヴィスコンティは「彼の死はこれまでの生活と何も変わらない。アートの一部なんだ。」とコメントを残した。
ファッションもさることながらヘアスタイルも斬新です。英国ではデヴィットボウイが歴史上のベストドレッサーに選ばれました。ファッションアイコンと呼ばれた彼は80年代にマレットヘアを自身のスタイルに取り入れます。しかしそのスタイルの賛否は大いに分かれます。1970年あたりから流行り出し1980年に大流行を遂げたマレットヘアは現在では世界一ダサい髪型と言われてしまいました。全体的には短い髪型ではありますがシャギーを大量に入れ、サイドは短く刈り、襟足を長く伸ばしたスタイルです。
◎1970年代後半 セックスピストルズ スキンヘッド・モヒカン
70年代後期になるとニューヨークで生まれたパンクがロンドンで大流行しました。セックスピストルズは挑発的で過激、パンクロックそのものを象徴するようなバンドでした。放送禁止や契約破棄など多くの騒動を起こしますが若者から圧倒的な支持を受けセックスピストルズとパンクロックの人気は共に頂点にまた、ロックの歴史を語る上で欠かせないドクターマーチンのブーツや鋲打ちの革ジャン、引き裂かれたようなダメージのあるジーンズや南京錠など一般的にイメージするロックバンドのビジュアルのイメージはここからきています。達します。
両サイドを剃りあげ正中の髪を伸ばしスプレーで鶏冠のようにスタイリングしたモヒカンスタイルや髪をワックスでツンツンと立ち上げるスパイクヘア、頭部全体を剃り上げたスキンヘッドなど過激なヘアスタイルをする若者が街に溢れました。
◎1980年代 ボンジョヴィ ビッグヘア
ボンジョヴィとはアメリカ合衆国出身の世界を代表するハードロックバンドです。『it's my life』はボンジョヴィを知らない人でも一度は聞いたことはある名曲です。日本では芸人のなかやまきんにくんがネタで使用したこともあり知名度はピカイチです。
ヘアメタルの火付け役でありビッグヘアの流行を世界に齎しました。名の通りとにかく大きなシルエットのスタイルが特徴です。ロングヘアをスプレーで膨らませ縦にも横にも膨張させた派手なスタイルはステージをよら華やかに奇抜なものとしました。
◎1990年代 ニルヴァーナ ミディアムロングのレイヤーカット
グランジロックの代名詞であるニルヴァーナは商業的なロックやメタルサウンドに終止符を打つべく音楽性を追求しグランジロックを世に広めました。若者を中心に流行し、街には破れたジーンズ、くたびれたスニーカー、古着のシャツやカーディガンを着たグランジファッションの人々が出現しました。シンプルなメロディーと歪むギター、ロックはそれだけでいいと言えますね。カートコバーンは「ロックの歌詞は聞き取れなくていい」という言葉を残しました。
グランジロックとともにグランジファッションを広めたニルヴァーナのファッションアイコン、カートコバーンの有名なヘアスタイルはレイヤーカットです。ブロンドヘアを肩のラインまで伸ばし顔周りにレイヤーを入れたスタイルです。
ロックと振り返るヘアスタイルの歴史、いかがでしたか。今回は流行したヘアスタイルと火付け役、その背景をご紹介しました。
私は高校生の頃カートコバーンに憧れてモヘアのニットカーディガンや赤と黒のボーダーのトップスを着ていました。いつか金髪のレイヤーカットもしてみたいし、願わくば元祖マッシュルームカットにしてサスペンダーの似合う大人になりたいです。
soi conc byelica assistant 渡邊 菜
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